最近の3つ(くらい) 松﨑友哉

Yutaka Kikutake Galleryのアーティストたちに近況の報告日記をお願いしました。
読んだ本、聞いた音楽、美味しかった食べ物、そして、作品制作のこと。それぞれ多くて3つくらい、ご紹介します。
第6回目は松﨑友哉さんです。

最近読んだ本

ロバート・ライマン』の図録に掲載されているイヴ=アランボアのテキスト。
2003年にロンドンのHaunch of Venisonで行なわれた展覧会のカタログを本棚の奥の方に発見。当時の知識と英語力では理解できなかったことなどを思って、しみじみ通読。

The Brady Blog』 ブレイディみかこさんのブログ。
イギリスの日常の描写が本当に的確。内容も然ることながら、とにかく文章のドライブが凄い。

まだ手を付けてはいないけど、今年の2月にスイスのバーゼル近郊にあるGoetheanumを訪問して以来、ルドルフ・シュタイナーものをちゃんと読みたいと思っています。

聞いている音楽

2020」Richard Dawson
2019年に発表されたニューアルバム。期待通り。

アーロン・コープランドの映画音楽
読書をしたり書き物をしたりするときに最適。

「Three Steps To Heaven」 Eddie Cochran
イギリスのカルト映画”Radio On”(Christopher Petit監督)の劇中にて、若かりし頃のスティングがギター1本でこの歌を歌っていて、すごくかっこいい。

美味しかったもの

「炭手前 鷽(スミテマエ・ウソ)」(人形町・小伝馬町)でいただいた炭火焼き料理。
今年一月に帰国した際に初めて訪れたお店。牡蠣を春巻きの皮で巻いて揚げたものを炭で焼いてウニと一緒に、等々。異次元。

面白いできごと

妻が経費で自動掃除ロボを購入。それは色々と賢くて言葉も発するのだけど、日本語設定にすると思った以上にアニメ声で驚いた。

作品制作のこと

石膏でできた支持体のサイズアップを試作中。大きさが変わると描くマナーも変わるので今後の変容が楽しみです。

アーティストについて

松﨑友哉さんは、1977年福岡県生まれ。1997年に渡英し、2002年セントラル・セント・マーチンズ・カレッジオブアートアンドデザイン学士課程修了、その後2004年チェルシー・カレッジオブアートアンドデザイン修士課程を修了しました。現在はロンドンを拠点に活動していて、自身の作品制作のほかにも、アーティストの視点で展覧会のセルフ・キュレーションやプロジェクトスペースの立ち上げにも携わっています。

松﨑さんには渡英前後の頃のことからロンドンでの日々について、以前インタビューにもお答えいただていますので、
こちらの記事も是非ご覧ください。
松﨑さんプチインタビュー

また、このブログで掲載してきた「New Rules, New Normal」や「シロアリのアート」といった記事を通じては、長くにわたってロンドンを拠点に活動している松﨑さんだからこそ身につけられたのであろうクールでコンセプチャルでウィットを感じさせる眼差しも魅力的に感じられます。Blogの履歴よりご一読ください。

松﨑さんご夫妻はアートのことは当然ながら、ロンドンの様々なことに精通されながら、料理上手で、ワインにも詳しいおふたりです。
2019年秋にロンドンのご自宅にお邪魔したときも、帰り道の記憶が飛ぶほどに美味しい食事とワインをたらふくいただきました。
新型コロナウィルスの影響もあり、次はいつ会えるのか目処は立ちませんが、作品の紹介はギャラリーでもまた近々行う予定です。
ご期待を!