谷口住職のほろ酔い日記(雑記)


「宿命として生きる」


今の状態、環境、立場……。
この時点で諸々の因果で存在している自分を否定は出来ぬ。
後にも先にも縁に因って成ることは、もう自分がどうのこうの意識的に方向を定めにくいし、
それもまた因果を作っているのだから、意識は身投げ状態だ。

と言うことは、もう観念してうつろいに任せるしかないのかも知れない。
つまりは、宿命として縁を受け入れ、因果を受容することが生き方の得策だろう。

人生、岐路に立ったらサイコロ振って進めばいいだけのこと。
何が起きても縁として感謝して受容することが人の生き方かも知れない。

2021.12.15


谷口昌良
長応院住職。空蓮房房主。写真家。
作品集に『写真少年』シリーズ、写真家・畠山直哉との共著書に『仏教と写真』(赤々舎刊)、最新作に谷口の写真に詩人・石田瑞穂の書き下ろし詩作の入った詩画集『空を掴め』がある。

疾駆のブログでは、谷口さんの写真家としての歩みについてのインタビューも掲載しています。