「The Purpose of Art – 表現とともに生きる vol.002 / ゲスト: 小左誠一郎」ラジオ by 疾駆, the Yutaka Kikutake Gallery magazine 開催

「The Purpose of Art – 表現とともに生きる」と銘打って、レギュラースピーカーにゲストを招いて隔週のラジオ配信をしています。
第2回のゲストは画家の小左誠一郎さん。
レギュラースピーカーと小左さんの作品を読み解くコーナーをメインに、他アートにまつわる様々なトピックスをお届けします。

イベント詳細



よろしければ下記より事前登録をお願いいたします。
今後のイベントに関する情報等もお届けさせていただきます!
https://forms.gle/W6uLJp54GkFmq5pSA

なお、今回は10人を上限としてYouTube LIVEではなく、番組出演者と同じzoom(オンラインミーティングスペース)に入っていただく試みをします。抽選とはなりますが、zoomへのご参加をご希望の場合は上記応募フォームよりお知らせください。

スピーカー・運営

ゲスト
・小左誠一郎
1985年静岡県生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了後、絵画を中心に国内外で展覧会を行う。以来、最小限かつ根源的な要素で構成される〇△□といったモチーフを繰り返し描く抽象絵画に取り組む。キャンバスや絵の具といったメディウムと真っ向から向き合う制作過程は、恣意性と偶然性、自律性と他律性を生み出し、奔放なストロークは矩形の外への拡がりを感じさせる。目の前のキャンバスと拮抗しながら絵筆をふるう時間は、小左が『試合』と呼ぶその過程の痕跡、残響として鑑賞者の前に作品として立ち現れる。
近年の主な展覧会に「NEW VISION SAITAMA迫り出す身体」(2016年、埼玉県立近代美術館、埼玉)、「絵画の在りか」(2015年、東京オペラシティ・アートギャラリー、東京)、「SLASH / square」(2014年、東京オペラシティ・アートギャラリーgallery5、東京)、「JAPANESE PAINTING NOW!」 (2014年、Kunstverein Letschebach、カールスルーエ)がある。

レギュラースピーカー
・鈴木俊晴 – 豊田市美術館キュレーター
近現代の絵画に関心をもつ。近隣の大学で西洋近代美術史を担当。三度の飯より酒が好き。
疾駆本誌では連載「けわふもの_化粧と建築、あるいは絵画」を執筆。

・萩原俊矢 – ウェブデザイナー
ウェブデザインやネットアートの分野を中心に幅広く活動。多摩美術大学統合デザイン学科非常勤講師。
疾駆本誌では連載「ワード プレス」を執筆。

・菊竹寛 – Yutaka Kikutake Gallery代表
生活文化誌「疾駆/chic」の発行・編集長も務め、ギャラリーと出版という2つの場を軸に芸術と社会の繋がりをより太く、より豊かにするようなプロジェクトに挑戦中。

運営サポート
・酒井聡 – 株式会社ニューロープ 代表

アートという松明のもと

私たちの時代の豊かさの意味を考える。そのために雑誌『疾駆』を2014年に刊行して、松明のようにアートを掲げてきました。

アートが蓄えてきた知恵や経験を私たちの日々に照らしてみると、面白いことがたくさん見えてきそうだ
ーそんな予感めいた確信とともにいつも誌面を制作してきました。

今日の日本は戦後の復興を経てとても豊かになりました。いっぽう、アートという言い方でも美術という言い方でも、どこか人との距離ができてしまっているように感じられます。けれども、本来アートとは、人という存在が生まれた時から、すでにともにあったもののはずです。それは20世紀の歴史を振り返ってみても、そして戦前の日本を見てみても、私たちの生や生活とアートは切り離せない関係にあったということが伝わってきます。そしてもちろん、今この時代も、そのつながりは途絶えていないはずです。

今、私たちの世界、これからの時代は、戦後続いてきた価値観やシステムが大きく変わろうとしています。
大きなシステムを第一とするのではなく、人間ひとりひとりの価値を重んじながら、世界の在り方を問おうとしています。
そんなさなか新型コロナウィルスによって、さらに大きく世界は変わろうとしています。

アートは常に人類の伴走者として、その姿を少しずつ変えながらも歴史上常に存在してきました。

色々なことが不確かで、個々人のチャレンジが今まで以上に重要になりそうな時代、
まだ書き起こされることのない、小さくとも大切なアイデアや精神の灯火を分け合うような、
そんなラジオ番組をスタートさせます。

リスナーの皆さんとよりインタラクティブに、質問や疑問にも出来るだけ気軽にお答えしながら、
個々人が想うアートの姿を語り合い、その結晶として見えてくるものから、私たちが生きる時代の姿を考えていきたいと思います。

初回は疾駆でも連載を執筆中の鈴木俊晴さん(豊田市美術館キュレーター)、萩原俊矢さん(ウェブデザイナー)に今まさにアートのフィールドで何が起きているかを聞いてみます。私たちの価値観が変わっていく転換期の真っ只中で、変わるもの、変わらないもの、そして、大切にしなければならないこととは何でしょうか? そして、「アート」にまつわる基礎知識とはいったい何か? そんな根本的なことも含めてリスナーの方と一緒に考えてみたいと思います。

アートという松明のもとの様々な方との出会いを楽しみに、番組をスタートします!

疾駆編集長 菊竹 寛