新里明士 ボウルセット “luminescent”

なんでも飲めて、使っていないときも場所の雰囲気を作ってくれて、作品のようでもありながら、ちゃんと実用性もある。
そんなボウルを作ってみたいとセラミック・アーティストの新里明士さんに相談をしました。

新里さんは「光器」と名前を付けられたとても繊細に光を受ける作品を制作し注目を浴びているセラミック・アーティスト。
最近では土を丸めて焼いたオブジェや「光器」の試みをさらに深めていくような全面に孔を開けたセラミック作品を発表し、
日本のみならず世界を舞台に活躍しています。

半分は作品、半分はプロダクトー作品のように鑑賞できながら、日常のなかで使うことができる。

器の上部に孔がグルっと半周くらい開いていて、器のなかに光が漏れて、飲み方を間違うとこぼれます。

例えばアンティークのティーボウルに長い時間をかけて付いた染みが美しいように、
使い手の飲んだものや使った行為が積み重なって、器もともに変化していくように内部に釉薬はかけていません。

使い心地を試してみようと、ウェブデザイナーの萩原俊矢さんと写真家のゴッティンガムさんと、
晴れた昼下がりにワインやおつまみを持ち寄って宴会をしてみました。

撮影をしながらも酔っ払って孔からワインが溢れたり、あれやこれや試してみたり、非常に良い器であると納得の時間。

15セット限定でお届けします。

*宴会のときの写真は全てゴッティンガムさんに撮ってもらったものです。フィルムカメラで撮影したものを現像し、スキャンのときに付いたホコリの雰囲気もそのまま生かした写真たちです。http://gottingham.com/about/