「The Purpose of Art – 表現とともに生きる vol.001」ラジオ by 疾駆, the Yutaka Kikutake Gallery magazine 開催

アートという松明のもと

私たちの時代の豊かさの意味を考える。そのために雑誌『疾駆』を2014年に刊行して、松明のようにアートを掲げてきました。

アートが蓄えてきた知恵や経験を私たちの日々に照らしてみると、面白いことがたくさん見えてきそうだ
ーそんな予感めいた確信とともにいつも誌面を制作してきました。

今日の日本は戦後の復興を経てとても豊かになりました。いっぽう、アートという言い方でも美術という言い方でも、どこか人との距離ができてしまっているように感じられます。けれども、本来アートとは、人という存在が生まれた時から、すでにともにあったもののはずです。それは20世紀の歴史を振り返ってみても、そして戦前の日本を見てみても、私たちの生や生活とアートは切り離せない関係にあったということが伝わってきます。そしてもちろん、今この時代も、そのつながりは途絶えていないはずです。

今、私たちの世界、これからの時代は、戦後続いてきた価値観やシステムが大きく変わろうとしています。
大きなシステムを第一とするのではなく、人間ひとりひとりの価値を重んじながら、世界の在り方を問おうとしています。
そんなさなか新型コロナウィルスによって、さらに大きく世界は変わろうとしています。

アートは常に人類の伴走者として、その姿を少しずつ変えながらも歴史上常に存在してきました。

色々なことが不確かで、個々人のチャレンジが今まで以上に重要になりそうな時代、
まだ書き起こされることのない、小さくとも大切なアイデアや精神の灯火を分け合うような、
そんなラジオ番組をスタートさせます。

リスナーの皆さんとよりインタラクティブに、質問や疑問にも出来るだけ気軽にお答えしながら、
個々人が想うアートの姿を語り合い、その結晶として見えてくるものから、私たちが生きる時代の姿を考えていきたいと思います。

初回は疾駆でも連載を執筆中の鈴木俊晴さん(豊田市美術館キュレーター)、萩原俊矢さん(ウェブデザイナー)に今まさにアートのフィールドで何が起きているかを聞いてみます。私たちの価値観が変わっていく転換期の真っ只中で、変わるもの、変わらないもの、そして、大切にしなければならないこととは何でしょうか? そして、「アート」にまつわる基礎知識とはいったい何か? そんな根本的なことも含めてリスナーの方と一緒に考えてみたいと思います。

アートという松明のもとの様々な方との出会いを楽しみに、番組をスタートします!

疾駆編集長 菊竹 寛

(この文章の一部は鈴木俊晴さんのアドバイスも反映されていることを注記しておきます。)


今、アートを顧みる

「不要不急」という言葉を前にして、アート・音楽・ファッションといったカルチャーは例外なく自らを顧みることになりました。
これは決して特別な現象ではありません。
宗教、印刷技術、写真機、差別、民主化といった世の中を変えるものごとが登場する度、何度も形を変えながら、それでも必要とされ、存在し続けてきたのがカルチャーです。
そもそも変容すること自体がカルチャーの欠かせない要素と言えるでしょう。

連綿と続くカルチャーの歴史の中で、私たちは新しい過渡期に立っています。
これまでアートはどういった役割を担ってきたのか、これからアートが何を成し得るのか。
この会を通して、みなさまとインタラクティブに意見を混ぜ合わせながら深めていければと思い、企画・運営してまいります。ぜひチャット等でお気軽にご意見ください。

運営サポート・株式会社ニューロープ 代表 酒井聡

イベント詳細

スピーカー

・鈴木俊晴 – 豊田市美術館キュレーター
近現代の絵画に関心をもつ。近隣の大学で西洋近代美術史を担当。三度の飯より酒が好き。
疾駆本誌では連載「けわふもの_化粧と建築、あるいは絵画」を執筆。

・萩原俊矢 – ウェブデザイナー
ウェブデザインやネットアートの分野を中心に幅広く活動。多摩美術大学統合デザイン学科非常勤講師。
疾駆本誌では連載「ワード プレス」を執筆。

・菊竹寛 – Yutaka Kikutake Gallery代表
生活文化誌「疾駆/chic」の発行・編集長も務め、ギャラリーと出版という2つの場を軸に芸術と社会の繋がりをより太く、より豊かにするようなプロジェクトに挑戦中。

事前登録のご案内

下記より事前登録をお願いいたします。
今後のイベントに関する情報等もお届けさせていただきます!